中学校のPTA会長という重職本当にお疲れ様でした。
まもなく近づいてくる卒業式での祝辞も大変ですね。
私から、PTA会長として中学校卒業式の祝辞の例文や練習方法、そして本番で上がらない工夫などを、お伝えします。
とりわけ例文は、固苦しいものではなく、ご自身の言葉にしやすいようにやわらかい言葉を使っています。
女性のPTA会長にもお使いいただけるように作りました。是非、ご覧ください。
目次
PTA会長が中学校の卒業式の祝辞のポイント
主役は、卒業生
さて、卒業式の祝辞となりますと、先生方へのお礼の言葉とか保護者への言葉とかが気になります。
でも、卒業式の一番の主役は、『卒業生』なんですね。
卒業生にわかりやすく伝えることが大切だと思います。
このことを、まず頭に置いて祝辞を考えることにしましょう。
一番伝えたいこと
祝辞の全体の流れは後からお伝えしますが、祝辞で一番伝えたいことから考えましょう。
中学校での友だちや思い出を大切にしてほしいこと や
卒業してから待ち受けているだろうということ などなど
自分の言葉で伝えましょう
せっかくの祝辞ですから、聞いていただく卒業生や保護者の皆様や先生方来賓の皆様に印象深いものにしたいですね。
印象深い祝辞にするには、借りてきた言葉ではなく、自分の言葉で話すことだと思います。
では、例文から自分の言葉にしていくには、どのようにすれば良いのでしょうか。
それは、この後に紹介する例文をまず、あなた自身が声を出して読んでみることです。
小さな声でもいいです。
読みながら、「すぅーーー」と違和感なく流れるところは、そのまま使えるところだと思います。
一方、「うんっ?」「えぇぇーー」となったところは、あなたの思いとは違うところですので、そこは、自分の言葉に置き換えましょう。
こうして手直しをしていくと、例文が次第にご自身の言葉になっていきます。
「うんっ?」の部分を減らして、「すぅーーー」と納得のいく文章に仕上げていきましょう。
是非やって見てください。
自分なりの祝辞ができあがったら、校長先生に是非見ていただきましょう。
なぜ、見ていただくのかというと、内容が、校長先生の式辞と重なっていないかどうかを確かめるためです。
卒業式の祝辞の順番や例文
卒業式の祝辞の順番
2 お祝いの言葉 (卒業生 保護者)
3 伝えたいこと
4 先生方・保護者の皆様へのお礼
5 最後の挨拶
2 3 4 入れ代わることがあります。
祝辞の例文
平成〇〇年度卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
また、今日の卒業の日までお子様を立派に育ててこられた保護者の皆様、心よりお祝い申し上げます。
私からは、「思い出」と「友だち」と「やりたいこと見つけ」の3つをお話します。
卒業生の皆さん、○○中学校の三年間でどんな思い出がありますか。
きっと、話しきれないほどの思い出がぎっしりとあることと思います。
授業中、わからなかった問題がやっと解けた時のうれしさ。
手を上げたけどうまくいえなかったもどかしさ。
運動会で、声援を受けて力一杯走り抜いたこと。
応援団で声をからして頑張ったこと。
修学旅行の夜の出来事。きっと先生には言えないこともあったことでしょう。
そのたくさんの思い出の中に、必ず登場していた人がいます。
それは、あなたの大切な友だちですね。
たくさんの友だちと笑顔で過ごした日。
一人の友だちに悩みを聞いてもらった日。
みなさんは、今日、この中学校を卒業し、これからはそれぞれ別々の学校に進まれるわけです。
でも、絶対に、この中学校で出会った友人たちのことをこれからもずっと大切にしてください。
大切にするって言うのは、友だちを決して忘れないということです。
どこかで、ばったり会ったときに、手を振ったり、笑顔を交わせたらすごくすばらしいですね。
さて、4月からは、いよいよ、高校生になります。
高校では、今までに経験しなかったようなすばらしいことがたくさん待っています。
新しい友だちもたくさん作ってくださいね。
また、皆さんの心の中で、将来や人生というものについて深く考えるようになります。ひょっとしたら、「あかんわ。」なんて、壁にぶつかることもあるでしょう。
そんな時にはご両親はもちろん、今までの友だちや新しい友だちの一人ひとりの顔を思い浮かべるのですよ。
そして、ちょっとずつでもいいから、自分の気持ちを話してみましょう。
「うん、うん」と聞いてくれる人が、必ずいることを決して忘れないでください。
最後に、皆さんは、これから「やりたいこと見つけ」の旅に出ます。
「やりたいこと」は一人ひとり違います。
「野球」や「バスケットボール」や「陸上」などのスポーツもあるでしょう。
「電気の楽しさ・不思議さ」や「作物を作る」「お菓子を作る」こともあるでしょう。
「美容関係」や「ダンス」もいいですね。
他にも、たくさんのことがあります。
自分のやりたいことが見つかるのは、高校かもしれません。大学かもしれません。もっと先になるかもしれません。
その自分の、自分にしかない「やりたいこと見つけ」に向けてどうぞ頑張っていってください。
このことは、別の言葉では、「可能性」といいます。
卒業生の皆さん、健康だけは気をつけて、新しい世界に大きく羽ばたいてください。
さて、卒業生の保護者の皆様、PTA活動に日頃からご理解・ご協力をいただき、深く感謝申し上げます。
また、校長先生はじめ教職員の皆様、3年間、子どもたちを温かく、時には力強く導いていただき、PTAとして、また、一保護者としても、心からお礼申し上げます。
以上をもちまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
今日は本当におめでとう!
卒業式の祝辞の練習や上がらない工夫とは
祝辞の練習
当日までに、日にちがある場合は、祝辞の原稿を見ずに話すための練習もできますが、あまり日にちがないときには、原稿を見て話をするようにするといいです。
原稿を見て話すというのは、マイナスなことでは決してありません。
気をつけないといけないのは、
はじめから最後まで原稿に目を向けっぱなしになると言うことと、一字一句間違えないように「読む」ことに集中するあまり、「伝える」ということが飛んでしまうということです。
時折、目を上げて会場を見渡すことやあなたの気持ちを伝えることを大切にして練習を始めましょう。
練習は、集中して5日前から始めましょう。
練習の内容は、書き上がった原稿を、見ながら声に出してゆっくり読むことです。
家族にちゃんと話しておいてから、張りのある声で読みましょう。
何度か読んだら、時折原稿から目を離して前を見るようにしましょう、そう、ニュースのアナウンサーがしているようにです。
原稿から時折目を離して、顔を上げることになれてきましたら、会場を見回すような感じで読んでみましょう。
そして、あなたの気持ちを伝えることです。そのためには、見たことのある卒業生の顔を思い描いて、その子ども達に話すつもりで読むようにするといいです。
1日に読む回数ですが、1回3分として5回以上は読みましょう。くれぐれもはじめから10回なんて無理はしないようにしましょう。
これを、5日間します。5日間が無理なら、3日間でもいいです。
祝辞の時に「上がる」ことへの対策
「上がる」というのは、「緊張すること」ですね。
緊張するのは、「うまくやろう」という気持ちの裏返しです。
緊張することは、誰しもあります。至って普通のことなのです。
「緊張するのは、当たり前」と思うと、ずいぶん違ってきますよ。気の持ちようです。
少しくらい「上がって」いても、しっかり練習をしておけば、大丈夫ですよ。
まとめ
卒業式まで、日にちがある場合には、いろいろと考えることができますが、近づいてきてからは、あまり、準備ができませんね。
例文を活かして、自分の言葉にしてやって見てください。
当日の祝辞が成功しますようお祈りしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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