土用の丑の日は、
今年は、7月24日(金)、8月5日(水)2回あります。
土用の丑の日が夏だけなのかとふと疑問になりました。
土用の丑の火の粉とをお伝えします。
土用の丑の日は 夏以外にもあった?
「土用の丑の日」は、有名なのは、夏ですが、
実は、春夏秋冬それぞれにあったのです。
2015年の「土用の丑の日」は
冬:1月13日(火)、1月25日(日)
春:4月19日(日)
夏:7月24日(金)、8月5日(水)
秋:10月28日(土)
土用の丑の日の中でもなぜ夏の日が有名になったのでしょうか
では、「土用の丑の日」は春夏秋冬あるのに、 なぜ、立夏の前の「土用」の「丑の日」が 有名になったのでしょうか。
中国の「五行」という暦では、
昔は「土用」の季節の変わり目は、 土気(畑の土)が活発に働いているときとして 土はそっとしておきましょう。
とされていました。
この時はそれと同時に、 人にも邪気が入りやすい、
すなわち、病気になりやすいとも考えられていたため、
さまざまな、 禁忌(きんき)といって「してはいけないこと」や 風習がありました。
そのなかでも、
夏の土用の丑の日は、 梅雨明けと重なることも多くて、 気候も体調も変化する時期なので、
夏に向かって栄養のあるものを食べたりして、 夏に負けないようにする風習となりました。
それは、
「丑湯」(うしゆ)に入ることや、
(薬草を入れたお風呂のことで、昔、毎日入浴できなかった時代には、丑の日のお風呂は特別に爽やかなものだったようです。)
梅雨で湿った衣類などを乾かす「土用干し」などがありました。
こうしたことから、
「土用の丑の日」といえば、夏の土用をさすようになったのです。
なぜ「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣ができたのでしょうか?
「土用の丑の日」とウナギの結びつきは、どこにあるのでしょうか。
「土用の丑の日」とウナギを結びつけた習慣として、
①丑の「う」にあわせて「う」のつくものを食べて、
夏に負けないようにする、という習慣がありました。
「う」のつく食べ物は、
「うなぎ」、「梅干し」とか「うどん」・・と、たくさんあります。
②平安時代から、丑の日には黒いものを食べる習慣がありました。
大伴家持が歌った歌が万葉集にありますが、うなぎが夏バテ防止にいいと歌われています。
また、丑は方角的には北東の鬼門ですから、やはり色は黒です。
このような習慣から、
うなぎが黒い食べ物で栄養があるので「土用の丑の日」と結びついたのです。
結びつけたのは、平賀源内です。
日本人に「夏にうなぎを食べる」習慣を植え付けてしまいました。
平賀源内の話を少ししますと、
江戸時代のこと、夏にうなぎが売れないで困っているうなぎ屋が平賀源内に相談したところ、
「“本日丑の日”という張り紙を店に貼る」とよいとしたそうです。
このことが広がって、うなぎ屋は大繁盛になったということです。
実際、ウナギには、ビタミンAが、100gあたり5000IU含まれています。
この量は、ほかの魚介類よりも群を抜いて豊富(ちなみに、生カツオは17IU、和牛は10IUと大幅に数値が少ない)なのです。
また、がん細胞の分裂を抑えたり、のどや鼻などの粘膜を健康に保つ働きがあります。
かかるとなかなか直りにくい夏のカゼ防止にも効果があります。
まとめ
平賀源内が、ウナギをとてもうまく宣伝をしたのですが、
彼が、以前からの習慣等を理解していたからこそ、広がったのだと思われます。
最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございました。
コメント