「ねじり接続」って聞いたことはありませんか。
実は、エアコンなどの電源コードの「ねじり接続」が原因と思われる、火事が起こっているのです。
火事は、大切なおうちなど、かけがえのないものを全部燃やし尽くしてしまいます。
すべて失ってしまいます。
そうならないように、あなたのおうちの電源コードをみてみましょう。
私から「ねじり接続」が思わぬ火災につながることや火がつく仕組みをわかりやすく解説します。
ねじり接続ってどんなの
「ねじり接続」っていうのは、電源コードと電源コードのつなぎ方です。
つなぐ時に、専用の器具を使わずに、外側のビニールをはいで中の線と線をねじっただけでつなぐやり方です。
出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
そのほとんどの場合は、写真のように線がむき出しになっていることはありません。
ビニールテープなどが巻いてあります。
でも、そのテープの中は、写真のようになっていることが多いのです。
オーディオやテレビのスピーカーコードなどを延長する時には、流れる電流がとても少ないので、このねじり接続をして上からビニールテープを巻いておくといったことも良くされています。
この「ねじり接続」は、あなたのご家族がされている場合が多いかもしれません。でも、忘れていたりすることもあるでしょう。
また、家族以外の方がされていることもありますので、最後まで読んでいただき、しっかりと点検されてください。
ねじり接続ってどうして火災になるの
ねじり接続した電源コードから火が出る仕組みをお伝えします。
エアコンの電源コードについてです。
エアコンは、電源スイッチを入れた時にとてもたくさんの電気を使います。
エアコンの電源コードにたくさんの電気が流れるわけです。
普通の電源コードなら、何ら支障なくたくさんの電気が流れていくのです。
でも、ねじり接続をした電源コードは、線と線のくっつき方が弱いのでうまく電気が流れません。
そこを無理矢理たくさんの電流を流すと、電流がうまく流れないために、電源コードそのものがとても熱くなります。
まるで電気ストーブのようにです。
はじめは、手で触って少し温かいかなという感じでも、エアコンを使っている間にどんどん電流が流れますのでどんどん熱くなってきます。そして、ついには線の周りのビニールが燃えはじめることになるのです。
すぐには、火が出ないかもしれませんが、長い間にエアコンの電源を切ったり入れたりしていて、火がつきやすい状態になることがあります。
また、2本の電流の流れている電源コードが、接触して火花が出て火が出て燃えることがあります。
詳しくは、独立行政法人製品評価技術基盤機構のエアコン継ぎ足し接続のビデオをご覧ください。
ねじり接続でどれくらいの火事が起きているの
危険なねじり接続で、どれくらいの火事が起こっているのかをみてみます。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によりますと
エアコンの火災を伴う事故は、2009~13年度の5年間に272件も起こっているのです。
そのうち亡くなった方が3人、怪我をされた方は8人となっています。
原因別にみますと、「電源コードの改造や不適切な修理・接続」が一番多くて35件もありました。
ねじり接続などが原因でなんと5年間で300件近くの火事が起こっているのです。
東京都で、12年8月に、エアコンのねじり接続がもとで火災になり、そのまわりを焼く事故が起こっています。
また、石川県では14年1月、原因が延長コードではないかとする住宅の火災で、70才代の女性がお亡くなりになっています。
こうして見ると、本当に他人事ではありませんね。
ねじり接続になっていたらどうするの
さあ、
あなたの家のエアコンの電源コードをすぐに調べて見ましょう。
ふつうは、エアコンの電源コードは、コンセントからエアコンまでスーッと伸びているのです。
もし、その途中で、電源コードの色が違っていたり、テープが巻いてあったら、ねじり接続になっている可能性が大きいです。
また、エアコンのようにたくさんの電気を使う電化製品の電源コードは、テーブルタップなどで延長することも、危険です。
すぐに電気屋さんにきてもらって、調べてもらいましょう。
そして、ねじり接続やテーブルタップなどをお使いなら、すぐに修理してもらいましょう。
まとめ
エアコンの電源コードにねじり接続がしてあったら、本当に危険です。
また、エアコンだけではなくて扇風機の電源コードによる火災も、09~13年度でなんと101件も起こっています。
あなたのおうちの扇風機は、10年以上使っていませんか、電源コードは痛んでいませんか。
他にも電源コードの使い方が間違っていて、電源コードが痛んでいる場合があります。しっかりとチェックしておきましょう。
防災対策については、こちらでもお伝えしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント